(2022年11月20日追記:カーボンドライジャパンから補修が戻ってきました)
やっちまいましたよ…
とある日の通勤。青梅街道という、ぼくが住んでいる地域では比較的大きめの幹線道路を走っていました。その日はかなりの向かい風。といっても、それなりに高いビルが沿道に建ち並ぶ都内の幹線道路は、ビルや交差点などで風向きが安定しないのです。
小さな路地とのT字路にさしかかったとき、横から大トラックが通過。そのタイミングで、向かい風に加えてT字路からも強い風が吹き込みました。すると、元からの向かい風と大トラが通過する風圧、そしてT字路から吹き込んできた強い風が、大トラを壁にして乱気流のようになってしまい、あっという間にハンドルを持って行かれました。
そのままバイクはコントロールを失い、歩道の段差に思いっきり突っ込んでしまう。身体は歩道の植栽に吹き飛ばされ、街路樹の添え木に胸を強く打ち付けてしまいました。しばらくは呼吸ができずかなり苦しかったのですが、落ち着いたらなんとなく走れそうだったので、とりあえず再度バイクに乗り、残り10kmほどを走って会社に着きました。
会社について、ゆっくりバイクをチェックしてみると、あぁぁぁぁ!
この時点でもう仕事をする気がなくなったのですが、ダメージを負ったバイクを見ていたら打ち付けた胸がどんどん痛くなってきて病院へ。レントゲンの結果、肋骨骨折で全治2ヶ月だそうな…
これで3週間後に迫るCX初戦も棒に振ることになりましたが、それよりもフレームが折れた=心が折れたorz。
バイクのダメージを詳しく見てみる
歩道の段差に思いっきり突っ込んだのですが、どうもその後バイクはハンドルが左側に切れ、歩道の縁石にシートステーを打ち付けて倒れてしまったようです。Cervélo R5のシートステー、極細なんですよね。よりによってそこにヒットするか、と。
ヒットしたと思われる部分は、きれいにクラックが入っています(涙)。最初に見たときは「塗装剥げであってほしい」と思ったのですが、少し力を入れると「ミシッ」っという音がするので、これはもうクラック確定。
後ろから見ても、半分ぐらいまでクラックが入っているのが分かります。
シートステーを下側から見ても、やはりクラック。半周に渡ってヒビが入り、内側だけがなんとか割れずに耐えている状態っぽい。病院に行って肋骨と心がポッキリ折れたので、会社から電車で帰って、夜に会社まで車でバイクを取りに行ったのだけれど、正解だったかも。この状態で乗ったら破断しちゃったかもしれないな。
そしてもう一カ所。これは落車の影響と考えるとすごく不可解な場所なのだけれど、ドライブサイド、リアエンドの内側にもクラックらしき痕跡が。
ただ、塗装剥げのようにも見えなくもないので、なんとも言えない。
リヤエンド外側から見ると、なんのダメージもないように見えるんです。
シートステーをヒットしたのだったら、リアエンドの内側が割れるってなんかおかしいんですよね。
最近2度ほど、リアディレーラーの固定ボルトが緩んでいて、踏むとチリチリ言う症状が出ていたことがあったので、もしかすると落車とは関係なく、もともとここにもクラックが入っちゃってたのか?
業者に見積をお願いしてみる
R5クラスのフレームを買い換えとなると、また何十枚という諭吉が飛んでいくことになります(涙)。そもそもこのご時世、バイクの納期がエラいことになっています。Cervélo R5自体、まだ組んで1年ぐらいしか経ってないし、R5の軽量性と乗り味はかなり気に入っていたので、これはもう修理一択かなと。
そこで、Googleで「カーボンフレーム 修理」で検索して出てくる業者に2社ほど連絡してみました。1社は、カーボンフレームの修理で有名な「カーボンドライジャパン」、もう1社はそれに対抗するようにリスティング広告を出していた業者さんでした。
もう1社さんのほうは、なかなか回答をもらえずに困っていたんですが、カーボンドライジャパンさんからはすぐに返信が。
エンド側の傷はクラックのように見受けられますが、現車確認が必要です。
仮にクラックであった場合の概算の補修金額をご案内致します。
右シートステー補修2箇所:110,000円
*マットブラック塗装含みます
ロゴ作成(cervelo):6,600円
返送料:2,640円
以上でございます。(上記全て税込み価格)
割れておらず塗装補修のみの場合
右シートステー補修:60,500円+エンド側塗装補修:16,500円 程と思います。
との回答。どうせ直すならきれいに直したいし、ロゴの復元までやってくれるそうなので、カーボンドライジャパンさんにお願いすることにしました。
CYCLEBOXを頼み、フレームを返送する
カーボンドライジャパンさんに修理をお願いする流れは、以下のサイトにまとまっています。
ロードバイクのフレームを送るときに、送料以上に意外と厄介な問題になるのがダンボール。なかなかいいサイズのものがなく、自作する必要があったりします。
カーボンドライジャパンさんは、お願いすると発送用のダンボールを送ってもらうことができます。ダンボール自体は無料ですが、送料だけは負担する必要がある、とのことでお願いしてみました。結果、東京都への送料は1,848円(税込)でした。
ダンボールだけではなく、フレームが入るサイズの緩衝材(プチプチ)も一緒に着いてくるので、梱包については言うことなしですね。
ただ、肋骨が折れた状態で素のフレームまでバラすのは辛かった….
とくにBB周り。スレッドフィットのBB(TOKEN NINJA スレッドフィットBB)を使っているのだけれど、ノンドライブサイドのワンはハンマーで叩き出さなきゃイケないんですよね。
RIDLEYはPF30で、左右ともにフレームからBBのワンが飛び出ていたので、BBツールを2つ使うことで、たたき出す必要はないのだけれど、BBRightは、ノンドライブサイドがフレームと面一になる都合上、どうしてもハンマーで叩かないとイケない。
ハンマーを振るたびに肋骨痛むし、それなりの強さで叩かないと出てこないので、フレームを割ったばかりの身としては精神的にもかなりしんどかった。
ちな、フレームまでバラした段階で重量を計測してみると、チェーンガード(チェーンステーの傷防止)が着いた状態で806g。組上げの際、チェーンガードだけの重量を量った際には16gだったので、その分を差し引くと800gを切っている計算になりますね。
最近はフレーム重量が600g台のものもあるようだけれど、前モデルとはいえCervélo R5、やっぱ軽いわ。
一点残念だったのは、フレームの送料を安くするCDJサイクル便。手順としては、
- 頼んだCYCLEBOXにフレームを梱包して入れる
- 同梱された佐川急便の着払い伝票にてフレームを送る
- 安くなった送料と修理代金を一括で請求される
という流れのようです。が、梱包して佐川の営業所に持ち込んだところ、自転車は保険に入らないと送ることができないが、その保険は着払いでは入れないとの対応でした。つまり、元払い(送り主が送る時点で送料を支払う)かたちじゃないと保険には入れないそうな。
サイズは200サイズになるため、もはや普通の宅配便扱いではなくなります。もういろいろ面倒だったので、その場で元払いで送ってしまいましたが、その送料は東京発愛知着で4,460円。200サイズが新設されたヤマトの宅急便であれば、2,840円なので、保険を入れても3,000円台前半で送れたかもしれません。
CDJサイクル便のページには、着払いでも保険付きで送れるような記述があるので、もしかすると佐川急便の営業所によって対応が違うのかもしれないですね。まあその辺は、残念な佐川クオリティなのかもしれない。
2カ所の割れで確定。見積は…
フレーム発送から2日、メール経由で見積が来ました。
やはりリアエンドもクラックだったそうで、最終的な見積は、こんな感じでした。
右シートステー補修2箇所:110,000円
*マットブラック塗装含みます
ロゴ作成(cervelo):6,600円
(R5):5,500円
返送料:2,640円
合計、124,740円です…。R5のロゴはチェーンステーに入っていますので、もしかしてそのロゴあたりまで剥離&プリプレグ加工をするのかな…
まあ、背に腹はかえられない。お願いすることにしました。
どうも今の納期は10週間ぐらいかかってしまうとのこと。肋骨が治るまでは運動できないし、CXのレースが主だった活動になるので、納期がかかるのは問題なし。
秋に200kmブルベを一本走る予定なのだけど、200kmならCXバイクで行っても大丈夫そうだな。
さて、どんな感じになって帰ってくるか、いまから楽しみにしておきます。
(2022年11月20日追記:カーボンドライジャパンから補修が戻ってきました)
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