1年で最も長い日を、日の出から日没まで走る #THELONGESTDAY ライド

ちょっとバタバタしていてライドから1週間以上経過してしまいましたが、グループライドのご報告です。

去る6月25日は夏至でした。夏至=1年で最も日照時間が長い日。この日を日の出から日没まで走り続けようという #THELONGESTDAYライド。以前、2015年にRCCのオフィシャルライドとして開催されましたが、それ以降はRCCの有志によってこっそり続いていたライドでした。が、今年はRIDE WITH GPSでハッシュタグとログをアップロードするかたちで、オープンライドとして開催されました。

ぼくは二子玉川を出発し、富士山の北側を大回りしながら静岡のWest Coast Brewingを目指す210kmのライドに参加してきました。下戸なんで全くお酒飲めないのですが(笑)。

目次

出発は朝5時・二子玉川公園

日の出から日没までを走るというコンセプトのため、当然朝は早い。集合場所は二子玉川公園内にあるスターバックスコーヒー前に朝5:00。自宅から二子玉川までは20kmほど。この距離だと車で行っても自走してもあまり時間は変わらないのだけれど、二子玉川までの最短ルートで行くとどうしても環状八号線など走りたくないみちも走らざるを得ない。ので、さっさと車で行っちゃいましょう。

この日は、最も標高の高い富士五湖周辺でも30℃予想。それまでに抜ける城山湖〜相模湖〜大月ぐらいまでは、おそらく体感35℃を超える暑さになりそう。集合の朝5時の時点ですでに暑く、車から自転車を降ろす作業をしただけでじわっと汗ばむほど。

朝焼けの多摩川・今日は暑くなりそう

朝5時だと、すっかり明るいけど夕焼けのような色になりますね。では、さっそくスタートしましょう。

もあっとした暑さの中、いざ210kmの旅スタート

川崎〜相模原の市街地を抜け、城山湖へ

スタートからしばらくは市街地区間。高津や生田といった川崎市内の市街地を抜け、相模原市へ。
いったん、町田市で東京に復帰した後、再度相模原へ入り、城山湖エリアへ抜けます。日中は交通量が多いエリアですが、早朝は比較的走りやすいですね。

参加メンバーは10名。市街地は固まって走ると危険なので、適当に距離を取りつつ走り抜けていきます。
もともとの目標は、午後5時までに静岡に到着していることでしたが、暑くなりそうだったのでそうそうにこの目標は破棄し、20km〜30kmおきにこまめに休憩を取ることにしました。

まずは川崎の市街地を走る

そんなこんなで市街地を淡々と走っていると、城山湖エリアに突入。このエリアは、アップダウンが多くあり、とても走り外がありますね。熱海へ向かう END OF YEARライドなどでもおなじみのエリアです。

城山ダムエリアに到着

このあたりまでくるとルート引きの自由度が増しますね。城山湖〜相模湖の区間は相模川沿いの道をチョイス。
アップダウンが多めですが、緑も多く日陰の中を走れるので、とても気持ちが良い。

相模湖からは、国道20号をなるべく避けつつ大月へ向かう

相模湖に出ると、そこからは国道20号沿いに西進し、大月へ向かいます。国道20号は交通量も多く路面状態も決して良くはない。相模川沿いで国道から逃げられるところは、できるだけそちらの道を走ることにします。

国道20号を避けながら大月方面へ向かう

とはいえ、どうしても20号を通るのを避けられないエリアもあるので、注意して進みました。
相模湖〜上野原〜大月の区間はずっと登り基調が続きます。この日はかなり向かい風が強く、前述の通りかなりの猛暑。車への注意もあり、この区間、地味に消耗しました。

国道は気をつけてね

景勝地猿橋から大月の市街地を抜け、中央高速に沿いながら河口湖へ

そんな感じで向かい風と登り基調と猛暑に耐えていると、景観ポイント「猿橋」に到着。「岩国の錦帯橋」「木曽の棧(かけはし)」と並ぶ日本三奇橋のひとつだそうな。どうも橋脚の構造を一切使わずに作られた橋だとのことで、もうちょっとちゃんと見とけば良かったかなあ。
たしかに両岸のあたり、すごい不思議な構造をしているな。
猿橋を超えれば、すぐに大月の市街地に入ります。

山梨の景勝地・猿橋

このあたりでぼくのCervéloに問題が発生。ステムとハンドルを固定するボルトが緩んでしまったようで、ハンドルが叔父貴してしまう問題が発生。ぼくが使っているステム、Procraft PRC ST2は、100mmサイズでも重量が90g程度の超軽量ステム。そのせいか、ボルトもトルクス20という特殊なサイズを使っており、ぼくのマルチツールにはそのサイズがない。
メンバーには申し訳なかったのですが、途中のダイソーでツールを買い、なんとか固定しなおしました。

大月の市街地を超えると、ルートは国道20号を南西方向に外れ、中央高速沿いの田舎道を富士吉田を目指してひたすら走ります。おそらくこの日一番、消耗したのはこの部分でしょう。やはりずっと登り基調で、気温も12時に近くなるにつれどんどんあがり、35℃近くまで上がってきました。そして極めつけの向かい風。
唯一の救いは、富士山がよく見えたぐらいか。

登り基調&猛暑&向かい風の中をただひたすらに走る

あまりの暑さに、途中の神社で休憩。用水が流れており、ジャージやキャップを濡らして身体を冷やします。

まさに神のような涼しさを提供してくれた神社

この辛い区間を越えると、河口湖に到着。このあたりで城山湖エリアから続く断続的な登り基調が終了。
標高も上がり、心なしか涼しくなったような気がするのですが、それでも暑い暑い。
みんなで集合写真をパシャリ。

河口湖に到着

湖畔の八木崎公園で、絶景を見つつ休憩。もうみんな走る気なし(笑)。

河口湖・八木崎公園で大休憩

山中湖を除く富士五湖ツアーへ

河口湖以降は、西湖、精進湖、本栖湖を抜ける富士五湖ツアー。400kmブルベでも全く同じみちを走りました。
交通量はそれほどない観光道路で、平坦だし緑も多いので走っていて気持ちが良いのですが、ところどころアスファルトがガレているので注意をして走りました。

途中、本栖湖で大休憩。富士山コーラなるものをいただきました。味はコーラなのですが、飲んだ瞬間からコーラ独特の味が消え、水のような後味になる不思議な飲み物。

本栖湖で大休憩

その後、国道130号に合流し、富士宮方面へ向かいます。
この湖北ビューラインと国道130号との交差点は、このブログのタイトル画像にも使っている場所です。この緑が開ける瞬間、好きだな。

湖北ビューラインから国道130号で富士宮方面へ下る

富士宮へはただただ下る

精進湖から富士宮までは、富士山を左に見ながらひたすらに下るプロファイル。ここは時間と距離を稼ぐ絶好のポイントでした。ここに至るまでの暑さと登りで大分消耗していたのですが、この長い下り基調の道でだいぶ回復しました。

富士山を左手に見ながらひたすらに下る

途中、なかなか日本では出会えないラウンドアバウト(環状交差点)を通過。なんか得した気分。

ラウンドアバウト発見!

この区間はスピードも出るし、交通量もそこそこあるため、あまり写真は撮れませんでした。
富士宮までの下りを終えると、あとは静岡市内への平坦40km!

由比から静岡市内へ、そしてゴール

富士宮〜富士市を抜けると、海の匂いがしてきます。由比の街に到着すると、さきほどまで山の街だったのがうそのように、海の街へ。

由比浜えび通り

本来のルートは、絶景が見られる薩埵峠に行く予定でしたが、時間も押していたし、なによりも暑熱対応ができていない身体には今日のライドは厳しかったということで、残念ながらパスすることになりました。

ルートを変え、国道1号線沿いに走る太平洋岸自転車道を使って静岡市内へ向かいます。途中、パスすることになった薩埵峠の横を通過しましたが、まるで断崖絶壁。登ってみたかったなあ。

薩埵峠を国道1号からのぞむ

ここからは完全に静岡の市街地走行でした。静岡の駅前から5kmほど行き、ついに目的地、West Coast Brewingに到着!
当初は17時ぐらいには付く予定でしたが、猛暑と向かい風で時間がだいぶ押してしまい、結局18時過ぎに到着でした。

用宗みなと温泉が併設されたブリュワリー「West Coast Brewing」に到着!

円形ロゴ内のホップが擬人化されて、いろいろなビールのラベルに登場していました。

WEST COAST BREWING SHIZUOKA-JAPAN

「汗をかいて乾く」を繰り返していたので、みんな汗まみれ塩まみれ。併設の用宗みなと温泉に入り、きれいさっぱり汗を流した後、前述の通りぼくは下戸なので、おいしくジンジャーエールをいただきました。

冷たいジンジャーエールが身体に染み渡る

いやはや、プロファイル以上にキツいライドでした。ここのところ長い時間自転車に乗ることが多かったので、参加メンバーの中では暑熱対応が進んでいたと思うのだけれど、それでもまあ、暑さにやられたライドでした。心残りはやっぱり薩埵峠かなあ。まあそれはまたの機会に。

この日の走行ログ

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