600kmブルベを走った装備のまとめ:備えあれば憂いなし

ご報告したとおり、先日 600kmブルベを走ってきました。今回のブルベは、特にバイク周りの装備にいろいろと反省点がありました。その一方、持っていったウェアはすべて使うことになり、結果的に持っていったことが正解でした。

目次

登り成分多めの600kmブルベに備えた、バイクの装備

まずはバイクの装備です。今回は、自分の中で「これがベスト」と思っていたもの(2019年にSR取得時や今年の300km、400kmの装備)とは少し変えて臨んでみました。

今回の600kmは、かなり登りが多めであることが予め分かっていました。いつも使っていたらRapha+Apidulaのサドルバッグは、それ一つでほとんどのものを格納できるほどの収納力を誇っています。その反面、すべてをサドルバッグに入れると重くなるし、そもそもサドルバッグの自重もそれなりにある。長距離ブルベの場合、どうしたってお尻が痛くなるため、特に登りではできる限り休むダンシングを多用するのです。そうすると、やはり大きいサドルバッグは邪魔になってしまう。色の視認性も高く、大きいわりには軽い良いバッグなのですがね。

いつも使っているRapha+Apidulaのサドルバッグ
いつも使っているRapha+Apidulaのサドルバッグ

なので、ダンシングの時にバイクを降りやすくするため、サドルバッグは小さめのものを使い、フレームバッグを使うことにしました。サドルバッグも、ナイロンベルトでサドルに固定するものではなく、樹脂製のパーツで固定力が強いオルトリーブの定番防水サドルバッグをチョイス。軽いウインドブレーカーやアーム・レッグウォーマーをサドルバッグに入れ、重めの荷物はフレームバッグに入れるようにし、バイクの重心が下がるように荷物を配置しました。

オルトリーブのサドルバッグは以前よく使っていました。しかし、ライド時にあまりサドルバックを使わなくなってしまい固定のためのパーツを外してしまって以来、タンスの肥やしになっていましたが、また日の目を見る時が来ました。

小さめのサドルバッグ+フレームバッグで荷物による荷重を分散

すぐに取り出したくなるものや薬、ガジェット、充電グッズなどを入れるためのトップチューブバッグ、PCで購入した補給食を一時的に入れておくためのステムバッグは引き続き投入し、バッグ類の配置はこんな感じになりました。

バッグ類の配置

ステムバッグは前回のブルベから投入したのですが、補給食を入れておくフィードバックとしても役立つし、一時的なゴミ入れになったり、充電ケーブルをトップチューブから出して、スマホにさしてステムバッグに差し込んでおくなど、抜群の汎用性を発揮してくれました。使っているのは自転車乗りにはおなじみにCHROMEのDOUBLETRACK FEED BAGです。

さて、フレームバッグを使う一番の難点は、ボトルケージ干渉問題。すでに上の写真でも少し干渉していますが、通常の縦抜きのボトルケージだと、一度上に持ち上げてボトルを取り出す必要があるため、その位置にフレームバッグがあるととっても取り出しにくくなるんです。

その解決策として、fabricのケージレスボトルシステムを採用。ボトルケージの代わりに、スタッズ(studs)と呼ばれるパーツを取り付け、このパーツとボトルやツールケースが結合されるように設計されています。レース中にバイクを抱えて走らなければいけない場面が出るシクロクロスバイクにはボトルケージが邪魔になるので、普段からこのシステムを採用しています。かなり便利に使っていましたので、それを流用したかたちです。

fabricのケージレスボトルシステム。ボトルケージの代わりにスタッズを装着し、これにボトルケージを引っかける

先に結果を言ってしまうと、これが大失敗でした。ツールケースについては走行中に外すシーンはほぼないので問題なかったのですが、ボトルケージのくぼみとスタッズを合わせながら少し上から差し込む必要があり、この力加減と傾け方が本当に微妙で、フレームバッグがあると本当に装着しづらい。なかなかボトルを戻せないので、結果的に水分補給の回数が減ってしまい、余計に疲れる原因になってしまいました。
シクロクロスの試走では何の問題もないんだけどなあ、やはりフレームバッグとの相性問題ですな。

フレームバッグを使っている方々、ボトルと干渉問題、どうしていますか?よろしければコメントで教えてください。
やはりフレームバッグを使うには、サイドロード(横抜き)のボトルケージが正解なのかなあ。

ハンドル周りは、ライトのマウント方法を変更

400km以上のブルベでは、前照灯は2灯以上が必要になることがほとんど。

今までは、1灯をハンドルに取り付け、1灯を前輪のハブ周りに装備して出走していました。ハブ周りへのライト装備は気に入っていたのだけれど、ハンドル部分が問題。ブルベではGARMINのサイコン+拡張バッテリーを使うため、どうしてもGARMIN純正のマウントを装着する必要があります。それに加えてベルを巻き付けたライトマウントとライト本体をハンドルに取り付けると、どうしてもハンドル周りがごちゃついてしまうのです。

それを回避するため、KCNCのブルベマウントを新たに投入。長すぎるので適当な長さにカットし、そこにライトを2灯マウントさせるかたちにしました。ついでに(どうせ鳴らさない)ベルもそちらに装着。

結果的にライトまわりはこんな感じのセッティングになりました。まあこれは、全く問題なく、身体の疲れに合わせてハンドルのいろいろなところを持てるようになり大満足でした。

KCNCのブルベマウントにライト2灯を装着・ついでにベルもこちらに移植
KCNCのブルベマウントにライト2灯を装着・ついでにベルもこちらに移植

リアライトは、400kmを引き継いでCATEYEのOMNI 3OMNI 3 AUTO、HAUTEWORKSのCliq商品リンク)の3灯体制です。Cliqは常時点灯、OMNI 3 AUTOは電源ONにしていて暗くなったら勝手に点灯、OMNI 3は予備の運用ですね、

で、もろもろまとめると、こんな感じのバイクセッティングとなりました。

600kmブルベに出走時のバイク装備
600kmブルベに出走時のバイク装備

結果的には、先ほど書いたボトルにかなりのストレスを感じたものの、それ以外については問題なしでした。

サドルバッグ・フレームバッグに入れた600kmブルベ用のウェア類とツール

続いてウェア編です。

今回の600kmブルベでは、新潟県、長野県で標高1,400mぐらいまで登る予定があります。時間的に、日没後にダウンヒルになることも予想されたため、6月開催とはいえ冬装備が必要だと感じていました。

登りを気持ちよく走るため、サドルバッグにはあまり重い荷物を入れたくありません。そのためサドルバッグには

を入れました。これをSea To Summitのスタッフバッグに空気を抜いて詰め、圧縮します。

サドルバッグの中身
サドルバッグの中身

Velotozeのシューズカバーは、今まで使っていたモノが前回の400kmのスタート前に劣化してビリビリに破れてしまったので、今回はシリコンゴム製の履きやすいものを買い直しました。

一方のフレームバッグには、レインウェア系を投入。具体的には、

を入れてあります。バイク乗りのレインウェアでパンツを入れるのはなかなか珍しいかもしれません。雨のシクロクロスのしそうなんかでも使っているのですが、Salomonのレインパンツは足首に向かってテーパードしているので、ロードバイクにももってこいの逸品です。こちらもSea To Summitのスタッフバッグに入れて圧縮。

フレームバッグの中身
フレームバッグの中身

普段使っているELITEの大容量ツールケースTAKUIN MAXIからfabricのツールケースに変えたため、いつもの装備でfabricに入るものを突っ込みました。チューブレスレディタイヤなのでシーラントを持っていこうかと思ったのですが、仮にビードが落ちてしまったらCO2ボンベでビード上げするのはなかなか厳しそうなので、パンクしたら素直にチューブを入れるかたちで対応できるように工具を準備します。チューブレスレディの場合、穿孔パンクならシーラントが塞いでくれるので、致命的なのはサイドカット。それに対応するため、LEZYNEのキットにタイヤブートを入れてあります。
また、シーラントで手がベタベタになるのもキツいので、ニトリルグローブを入れておきました。最悪手が寒くてかじかんで閉まった場合、ニトリルグローブを装着すると、暖かさも倍増します。

ツールケースの中身
ツールケースの中身

最後にトップチューブバッグです。こちらにはいつもどおり、走りながらガジェット類を充電するためのバッテリーやケーブル、薬や予備のコンタクトレンズ、シャモアクリーム、ヘッドライトの予備バッテリーを入れています。

先にも書きましたが、持っていったウェア類は、シューズカバーを除き結果的に全て使用しました。むろん寒さを感じるときもありましたが、持っていったウェア類はバッチリハマってくれた感じです。

トップチューブバッグの中身
トップチューブバッグの中身

以上、簡単ですが、600kmブルベに持っていったウェア類のご紹介でした。ちなみに、実際に身につけていったのは、

でした。日中は 20℃以上まで気温が上がる予報だったので、基本はメリノ系で固めた夏用キットですね。こちらは問題なく、なかなか適切なチョイスでした。

以上、これから600kmを走る方の参考になれば幸いです!

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