Hoka One Oneのランニングシューズの耐久性について(後編)

さて、前回の続きです。今回は、Hoka One Oneのランニングシューズの耐久性について続けます。今回対象とするのは、すでに型落ちとなってしまっていますが、まだ在庫分は販売されているRincon 2、Mach 4、現在 3代目が発売されているオリジナルモデルであるCarbon Xとなります。

メーカー名モデル名シューズタイプ’現時点での走行距離レビュー
ASICSMagic Speedテンポアップ /レースデイ258.9km前編
Hoka One OneClifton 8 (WIDE)デイリートレーナー205.0km前編
Hoka One OneRincon 2テンポアップ/デイリートレーナー158.9kmこの記事
Hoka One OneMach 4テンポアップ147.4kmこの記事
Hoka One OneCarbon Xレースデイ102.0kmこの記事
今回レビュー&耐久性を見ていくシューズの一覧(走行距離順)
目次

Hoka One One Rincon 2のレビューと耐久性

現行はRincon 3が発売中。シューズのカテゴリーとしては「テンポアップ」に属しているかと思います。

Hoka One Oneのテンポアップシューズ・ Rincon 2
Hoka One Oneのテンポアップシューズ・ Rincon 2

Hoka One One Rincon 2のレビュー

カリフォルニアのリゾート「リンコンビーチ」から名付けられたRinconシリーズは、Hoka One Oneのシューズ群の中で最軽量のランニングシューズで、210gという抜群の軽さ。Clifton 8と比べるとクッション性は少し下がりますが、クッション性と接地感が絶妙なバランスで搭載されています。屈曲剛性も高く、ロッカー構造もしっかりとキープ。キロ 4分台までスピードを上げても全然もっさりとした感じがなく、足離れよく進んでくれるシューズです。アッパーのサポートも、Cliftonよりは薄いですが、レーシングシューズにあるようなペラペラなものではなく、柔らかくフィットしてくれる。とにかく軽い、その軽さをスポイルしない走り心地もこのシューズの特徴と言えるでしょう。
僕が使っているのは、期間限定で販売されたRed Packというカラー。赤とブルーを基調としたあまり見ないカラーです。

Hoka One One Rincon 2の耐久性 (158km走破後のシューズの状態)

現時点での走行距離は158kmほど。他のシューズ同様、普段履きには使っていないので純粋にランだけの距離です。先ほど、Rinconシリーズはホカのラインアップの中で最軽量と書きましたが、軽量に振っているだけにアウトソールのラバーは本当に最上限。ヒールの一部と、前足部蹴り出しの部分にラバーが貼られていますが、EVAフォームがほぼむき出しです。

150km以上を走った後のRincon 2のアウトソールの劣化具合
150km以上を走った後のRincon 2のアウトソールの劣化具合

やはりぼくの走り方のせいでしょう、右足かかと寄りの外側のラバーががっつり消耗しています。今気づきましたが、ラバーのパターンもホカのロゴになっていたんですね。そのパターンががっつりとなくなっています。

150km以上を走った後のRincon 2のアウトソール(かかと寄り外側)
150km以上を走った後のRincon 2のアウトソール(かかと寄り外側)

前足部のラバーもそれなりに消耗していますね。ラバーの部分はパターンが削れていますが、EVAフォームは削れるというよりも毛羽立つような消耗のしかたです。

150km以上を走った後のRincon 2のアウトソール(前足部)
150km以上を走った後のRincon 2のアウトソール(前足部)

この写真のほうがどう消耗していくかがわかりやすいかな。削れてなくなるというより、毛羽だって表面がざらざらしていきます。

ラバライズドEVAは毛羽立つように消耗していく
ラバライズドEVAは毛羽立つように消耗していく

ミッドソールを横から見ても、シワもあまり多くはでていません。アウトソール寄りにちょこっとシワが出ているけど、走っていても、そこまで消耗している感じはない。

150km以上を走った後のRincon 2のミッドソール
150km以上を走った後のRincon 2のミッドソール

150km走って、機能性という点から消耗を感じません。が、やはりアウトソールのEVAむき出し部分は、他のシューズと比較して距離が少ないにもかかわらず、消耗度が強い感じがします。かりにあと150kmほど走ったとすると、EVAに刻まれているパターンも消えそうな感じなので、やはり耐久性はあまり高くないかもしれません。

とはいえまだまだ履けそうですし、クッションがありながらも接地感がしっかりと感じられるこのシューズ、ダメになるまで履きたいと思います。

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Hoka One One Mach 4のレビューと耐久性

ホカのロード向けランニングシューズは、スムーズでソフトな走り心地を提供するGLIDE(グライド)シリーズ、反発性とスピードを追求したFLY(フライ)シリーズ大別されます。これまで紹介してきたCliftonやRinconは前者のグライドシリーズに、これから紹介する Machシリーズはフライシリーズに分類されます。

Hoka One One Mach 4
Hoka One One Mach 4

Hoka One One Mach 4のレビュー

フライシリーズの特徴は、ミッドソールにPROFLYという反発性の高い素材を採用している点、そしてアウトソールはラバライズドEVAという、ラバーとEVAの複合素材を使用しているシューズが多い点です。上位モデルであるRocket XやCarbon Xとは異なり、カーボンプレートこそはいっていないものの、232gという十分な軽さとホカならではのクッション性をキープしつつ、ミッドソールの持つ反発性で非常に軽やかな走り心地を実現しています。

個人的にはこのシューズ、非常に気に入っていて、特にキロ4分30秒〜5分ぐらいのペースで走るととても気持ちがよいシューズです。もちろん、それよりもゆっくりと走っても気持ちがよいですが。

記載した通り、ソールはラバライズド EVAという素材。この素材の耐久性が気になるところ。

Hoka One One Mach 4の耐久性 (147km走破後のシューズの状態)

Mach 4の走行距離も、Rincon 2と同様、約150kmほどです。

アッパーとアウトソールであるラバライズドEVAに挟まれた、PROFLYミッドソール自体にはほぼダメージがないように見えます。シワもほとんど見受けられませんし、もちろん走り心地にも新品のころと大きな違いを感じません。

147km走破後のHoka One One Mach 4のミッドソールの状態
147km走破後のHoka One One Mach 4のミッドソールの状態

肝心のラバライズドEVAの耐久性ですが、写真としてはこんな感じ。グリップを確保するため、三角形のパターンが刻まれていますが、着地と蹴り出しに使うかかと寄り外側、前足部からはこのパターンが消えかけています。ただ削れているだけではなく、ざらついて少し毛羽立つように消耗していることがわかると思います。やはりこれはEVAという素材特有の減り方なのでしょう。

147km走破後のHoka One One Mach 4のアウトソールの状態
147km走破後のHoka One One Mach 4のアウトソールの状態

かかと寄り外側のソールの状態をアップで。安定感を高めるために採用されている、大きくせり出したかかと(Swallow Tail:スワローテール構造)部分はほとんど使っていないのか、全く汚れていないですね。

147km走破後のHoka One One Mach 4のアウトソール(かかとより外側)
147km走破後のHoka One One Mach 4のアウトソール(かかとより外側)

続いて前足部のアップ。先ほども書いたように、ざらついた感じで消耗していくので、汚れがその隙間に入り込み、洗ってもあまり汚れが落ちませんね。三角形のパターンは場所によっては出っ張り、場所によっては凹んでいる、場所により刻まれた大きさが異なるなど、綿密に計算されているようですね。いずれにしても、前足部からパターンが消えつつあります。

147km走破後のHoka One One Mach 4のアウトソール(前足部)
147km走破後のHoka One One Mach 4のアウトソール(前足部)

想像していたよりもマシですが、やはり一般的にアウトソールに使われているラバーと比べると、ラバライズドEVAも消耗が激しい気がします。とはいえ、倍の距離走ったところでダメになるか、といわれればNOという答えが返ってきそうな消耗同度なので、400kmぐらいは平気で持ちそうな気がします。

Hoka One One Carbon Xのレビューと耐久性

さて最後の1足。Hoka One OneのCarbon Xです。こちらもホカのシリーズではFLYシリーズに分類される、レーシングシューズです。レーシングといっても、スピードをガンガン上げるようなタイプのシューズではなく、長い距離をそれなりのスピードで走るためのシューズだそうな。

こちらは、いつかフルマラソンなどに出てみたいとも思っているので、そのときに履こうかなと思って買ったもの。すでに第3世代であるCarbon X 3が今春に発売されていますが、ぼくのようなホビーランナーには十分すぎるシューズです。

Hoka One One Carbon X
Hoka One One Carbon X

Hoka One One Mach 4のレビュー

Mach 4の大きな違いはカーボンプレートを搭載していること。走ってみると、このカーボンプレートの狙いは、反発性よりも安定性とソール剛性をさらに高めてロッカー構造による回転を加速することのように感じます。上の写真でいえば、グリーンの部分がPROFLYミッドソールであり、この部分が十分な反発性を提供し、それに加えてカーボンで屈曲剛性を出し、つま先のそり上がりを走っている状態でもしっかりとキープさせる。そんなアプローチを持ったシューズだと思います。

実際に履いてみると、エグいと感じるほどつま先がそり上がっていて、前加重にするだけで自然と身体が前に倒れていきます。なので、適正なフォームで走ることを意識していれば、体力の消耗を最小限に留めながらそれなりのペースを維持できる、そんな作りをしています。

レーシングシューズらしく、アッパーはペラペラ系でサポートは最小限ですね。

Hoka One One Carbon Xの耐久性 (102km走破後のシューズの状態)

そこそこ値段のするシューズということもあり、「今日は速めのペースでがっつり走ろう」と思ったとき以外にはあまり出番がないシューズです。なので、現在の走行距離としては102kmと少なめ。Mach 4と同じく、こちらもアウトソールにはラバーがなく、ラバライズドEVAが全面に出ています。ん〜?Mach 4との差はおよそ50kmですが、消耗度はCarbon Xのほうが少ない気がします。

かかと寄り外側が削れやすいのはぼくの走り方のせいだと思うのでそれなりに消耗していますが、前足部の消耗はそこまでではありません。外側と内側にはパターンが刻まれていますが、まだまだそのパターンが残っています。

約100km走破後のHoka One One Carbon Xのアウトソールの状態
約100km走破後のHoka One One Carbon Xのアウトソールの状態

やはりかかと側外ですね、消耗するのは。みんな、ここが消耗するのかなあ?それともぼくの走り方特有の消耗なのか。やはり毛羽立ちながら消耗していくのはラバライズド EVAの特徴か、そして汚れがなかなか落ちないのも同じ。

約100km走破後のHoka One One・Carbon Xのアウトソール(かかと寄り外側)
約100km走破後のHoka One One・Carbon Xのアウトソール(かかと寄り外側)

一方でPROFLY Xと刻まれたミッドソールは、少し大きなシワが出ています。外側にはシワは見受けられないのだけれど、内足部にはそれなりに出ていますね。

約100km走破後のHoka One One・Carbon Xのミッドソールの状態
約100km走破後のHoka One One・Carbon Xのミッドソールの状態

とはいえまだまだ走り心地に変化はなく、心地よい反発性と強烈なロッカー構造は健在。

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ランニングシューズの耐久性・まとめ

てな感じで、前編・後編あわせて全 5足の100km以上走破後の状態を紹介してきました。

ナイキのヴェイパーフライのような、安定性を犠牲にしてまで反発性を重視してスピードを出させるようなレーシングシューズは、今回ご紹介した5足には含まれてはいません。なので、デイリートレーナーであれ、テンポアップであれ、ヴェイパーフライのような極端なアプローチを採用していないランニングシューズは、全体的に耐久性が高いように感じています。

400kmが寿命の目安として語られることが多いようですが、今回紹介した5足で400kmで履けなくなってしまいそうなシューズはありませんでした。

とはいえ、これはぼくが何足も使い分けているため、同じシューズで連日走るようなことはほとんどありません。そうした使い分けが耐久性に効いているのかもしれません。ランニングシューズって、それぞれの特性によって走り心地が全然違います。ぼくらのようなホビーランナーは好きなシューズを好きなだけ選べる。是非使い分けをして、気に入ったシューズを長く愛用してほしいなと思います。

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