すっかり記事に書くのが遅くなってしまいましたが、去る10月1日にAJ西東京さん主催で行われたブルベ、2022 BRM1001西東京200km・金太郎に参加してきました。
すでにご報告したとおり、8月末に落車で肋骨とCervélo R5 DISCのフレームをポキッと折っています。心は完全にフクザツ骨折です。ちなみに肋骨は、当初「1本の骨折」と言われていましたが、自宅近くのクリニックに転院し再度レントゲンを撮った結果、3本の骨折が判明。全治には2〜3ヶ月とのこと…orz
当然、ブルベ当日は完治とはほど遠い。体幹を痛めているために1ヶ月以上ほとんど何も運動ができず、ようやく数日前にジョギングを再開した程度。10kmのジョギングで脚がガチッガチになる始末。
そんな状況でしたが、SRがかかっていたため強行出場。Cervélo R5 DISCもカーボンドライジャパンに入院中のため、ローラー専用機となっているBianchi NironeかシクロクロスバイクのCANYON INFLITEかの選択を経て、結果後者で出ることにしました。まあ、200kmだしなんとかなるでしょ。
スタートは町田市・根岸からさわ公園
幸運なことに、当日はすっかり快晴で雨予報なし。今思えば、あのフィジカルで雨降ってたらしんどかったなあ、と。
スタートはAJ西東京さん主催のブルベではおなじみの根岸からさわ公園。所在地は町田市ですが、ほぼほぼ神奈川県との県境に位置する公園です。
200kmブルベは、普段のライドとほとんど変わらない装備で走ることができるから楽ね。
CXバイクのため、レースの時はライト類やボトルケージなどは取っ払っちゃっているんですが、公道走行仕様にチェンジ。念のためリアライトは2灯装備。さすがに1ヶ月ほぼ無運動の状態で臨むことになってしまったので、普段の200kmでは持たない輪行袋をサドルバック内に忍ばせています。
ちな、サドルバッグは ADEPTのRollup。自重も軽く、嵩張ることもないので重宝しています。「Pocket in超軽量輪行袋 Pl-1」もこのサドルバッグに収納可能です。
橋本〜相模原を抜け、道志みち最高点山伏峠を目指す
スタートから15kmほどは、橋本エリア〜相模原の市街地をひたすら走ります。
城山湖のエリアに入ってからは、コースは基本的に登り基調になり、少しずつ標高を上げていきます。そして20km過ぎ、国道413号通称「道志みち」に入ってからは、完全に登り基調。途中下りの箇所が数カ所ありますが、基本40km以上登りの道です。道志みちは何度も走っていますが、何度来ても長い…。
しかも、しつこいようですが1ヶ月無運動の状態でこのブルベにのぞんでいるため、全然出力が上がらない。しかも脚が全然回らない…。この登りで、以下に自分が舐めプでこのブルベに臨んでいたか、思い知らされることになりました。ごめんなさい。
ブルベの時、PC以外での休憩を取ることはまれですが、この日はもうそんなこと言ってられなかった。登りの途中に休んでしまうと、もうそれ以上登るがイヤになっちゃうので、特に峠の中腹で休憩することはまれなんですが、この日はもうダメ、峠の中腹にある道の駅どうしで、がっつり休憩を取りました。
山梨県内7カ所にいるというチャリたぬに遭遇。
20分ほど休憩をしましたが、脚が回復する様子は全くなし(笑)。とにかく、フィジカルが低下しまくっているのです。
仕方ない、道の駅どうしまでくれば道志みちは半分ほど消化。残り150kmをゾンビモードで走りきるしかないと心に決め、再スタート。
山伏峠山頂までの約30km、とにかく耐えに耐え、なんとかシンボルでもある山伏トンネルに到着。あまりに余裕がなさ過ぎて道中一枚も写真を撮っていませんでした。
山中湖までダウンヒル後、湖を周回した後PC1へ
山伏峠を越えると、ここからは山中湖へ向けたダウンヒル区間。気持ちのよい区間なんですが、車もそこそこ走っているし、舗装もあまりよくはないので、まあのんびりと下ります。
国道413号を抜け、県道729号通称「マリモ通り」に入り、山中湖に沿って西に進みます。
山中湖周辺はご褒美ルートですね。この日はとにかく天気がよかったので、富士山がよ〜〜〜く見えました。この富士山の眺めは、富士山大好きAJ西東京のルートの醍醐味。
その後、進路を北西に取り、セブンイレブン忍野村内店にてPC1(74.2km地点)。身体が少し慣れたのか、道志みちを越えあたりから少し脚が回るようになってきました。出力は低いまんまでしたが、とにかく回転でごまかせるようになったのは今後に向けて朗報でした。
とはいえ、この時点で「今日はもう制限時間をいっぱいまで使ってゴールすりゃそれでいい」と割り切って走ることにしました。
山中湖西岸から籠坂峠を越え、足柄エリアのPC2へ
PC1で補給と中休憩をした後、再出発。ルートは山中湖西岸をかすめつつ南下し、別荘街を走る籠坂峠を抜けた後、南東方面に進路を変え、足柄エリアへと走って行きます。
籠坂峠、ぶっちゃけこのブルベでしか走ったことがない(BRM200km金太郎の参加は今回で3回目)のですが、本来のルートは国道138号線のほうなのかな。
山中湖西岸からつながり、富士見台別荘地を抜けていくこのブルベのルートでは、斜度がすごく緩やかで車も少なく、これぞ「走っていて気持ちよい峠」の代表例的な場所なのです。ここは本当に気持ちいい。
合流地点、国道138号線沿いに峠の標識があるので、やっぱりこのルートは裏道なんだろうな。
プロフィール上、ここからは第二のご褒美区間、足柄へ向けた長い長いダウンヒルの始まりです。おおよそ20kmをかけて、標高差600mあまりを、県道151号線に沿って下っていきます。
下りきった、JR御殿場線足柄駅付近にある個人商店「橋本屋」さんがこのルートのPC2(103.2km地点)。
毎度のことですが、橋本屋さんはブルベライダーを迎え入れる準備を毎年しっかりとしてくれていて、心のこもった対応をしてくれます。ブルベライダーが生み出す売上なんて小さなものだと思うんですが、それでも精一杯のサービス精神でもてなしてくれる。お言葉に甘えまして、ボトルの補給もお願いしてしまいました。
瓶のコーラを売っているのもポイント高い(笑)。
第2の難関・足柄峠を超え、有人通過チェック夕日の滝バンガローへ
さて、ここからは第二の難関、足柄峠です。こちらも表ルートは県道365号のルートなのかもしれませんが、このブルベでは裏道的な県道78号線を登ります。
県道365号はかなり整備されたそれなりの規格の道路なのですが、78号線は林道ふうの、かつ舗装もちょいちょい荒れている道。が、個人的には78号線のほうが好みです。ただし、距離およそ5kmで標高差400m程度を登ることになるので、斜度は78号線のほうが厳しい感じでしょうか。しばらく通行止めになっていたようで、ところどころ舗装が新しくなっていました。すっかりゾンビモードに入り、とにかく回転、回転で足柄峠をクリア。
足柄峠の頂上で、おおよそ113km地点。長い、とにかく長い道志みち〜山伏峠、緩く気持ちよい籠坂峠、そして短いけど斜度のきつい足柄峠。このあたりで登りはおなかいっぱいな感じです。
コースプロフィールを見ると、大きな登りはここで終了っぽく見えるのですが、実はここから細かな登りが多いのも金太郎の特長だったりする。
その代表的なのが、友人チェックポイントである夕日の滝バンガロー(屋号は「sotosotodays CAMPGROUND」)への道。足柄峠山頂からは、けっこうな斜度で県道78号線を下っていくのですが、そこから鋭角に曲がった先から1km程度、8%ぐらいの登りが続くのです。
が、人間味溢れるブルベ設定が特徴でもあるAJ西東京さん、このダウンヒル直後にガツンとくる登りをこなした後には、バーベキューでおもてなしをしてくれます。これまでいろいろな団体が主催するブルベを走ってきましたが、途中でスタッフにあえるのはAJ西東京さんのブルベだけでしょう。
足柄エリアから新松田を抜け、大磯へ
有人チェックのBBQで塩分とプロテインを補給した後は、またまたしばらく下り基調の道が続きます。
県道78号線から726号線に移った後は進路を北東に取りつつ、新松田エリアへ向かいます。実はこの新松田エリア、東名高速や国道246号など大きな道が走っていて、それを避けるようにルートを組んでいる都合上、ちょいちょい登りが出てきます。
これまでたくさんの登りをこなしてきた中で、こうした市街地の登りがちょいちょい出てくると、まあそれは脚に来るわな。といっても、骨折してフィジカル低下中のぼくはとっくに脚は売り切れているので、この時点でもう踏むのを止めていました。
県道709号線に入ってからは、進路を南に向け、海岸線の街である大磯まで下っていきます。大磯のコンビニ「セブンイレブン大磯国府新宿店」がPC4(147.3km地点)。この時点で、16時16分。大分日が傾いてきました
大磯からゴールである相模原・町田エリアへ
ここからは日も落ちかけており、あまり時間もなかったために写真がほぼないです。ごめんなさい。
大磯は海岸線の街。ゴールである相模原・町田エリアは内陸の街。この事実はつまり…、まだまだ登るよということ。コースプロファイルを見ても、175km地点を頂上とした登りの影が…。この登りの正体は土山峠。大磯から土山峠までおよそ30km少しずつ標高を上げつつ最後にガツンと登る計算です。
土山峠もいままで何回も登っていますが、広く車も来る道なのであんまり面白くないんだよなあ。でもまあ、そんなことを言っても仕方がありません。大磯から北上するルートは、ちょうど17時台に通過していたこともあって、かなり車も多くちょっと食傷気味でしたが、後半は少しペースを上げながら走ることができました。
が、土山峠に着く頃には完全に日が落ちていました。「面白くない峠だなあ」とブツブツ言いながらも、踏まずに回転だけで登り切りました。登り切った先に、PC5「ファミリーマート津久井宮ヶ瀬店」(181.7km)。ゴールまであと20kmぐらいだったので、あまり休憩もせずに再スタート。
宮ヶ瀬湖を渡りきったら、往路でも通った道に合流し、同じルートを淵野辺付近まで走りゴール。
ゴール地点のセブンイレブン相模原淵野辺本町2丁目店ではサプライズが。なんとお店の入り口に、ブルベ参加者に向けたメッセージが掲示されているおもてなし。さらに店長からのサービスでペットボトルのお茶をいただきました。
う〜ん、やはり人間味溢れるブルベ、素晴らしい。
その後、ゴール受付地点であり、国内でも有数の自転車フレームビルダーである今野製作所(ブランド名は「ケルビム」)の駐車場まで行き、ブルベカードを提出。無事ゴールとなりました。
というわけで、フィジカル絶賛大低下中に強行出場したブルベ200km、なんとか走りきりました。これで300km、400km、600kmを含め、規定の距離を全て完走、2019年以来のSRを取得できる見込みとなりました。
2022 BRM1001西東京200km金太郎の走行ログ
いやしかし、たった200kmで2500mアップか…。よく登ったなあのコンディションで。
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