[ブルベ] 2022 BRM423 西上州300km・無事完走しました

通過チェック・道の駅オアシスなんもく

2022年4月23日、3年ぶりのブルベに参加してきました。参加したのは、AJたまがわ主催のBRM423・西上州300。二子玉川・兵庫島公園を出発し、多摩川〜青梅から秩父へ抜け、群馬・南牧村から藤岡を通り、埼玉を南下して帰ってくるコースです。

結果から先に言うと、15時間16分で無事に完走しました。

登りはそれなりにありますが、前半に固まっていて、後半はフラット基調。ひたすら踏まなきゃ進まない平坦基調のコースよりも、登りはゆっくり走り、ダウンヒルで休みながら距離を稼げるので、ブルベはある程度の登りがコースに入っていたほうが楽だと思っています。その意味でも、初心者でも走りやすいコースなんじゃないかな。

スタート地点の二子玉川・兵庫島公園
スタート地点の二子玉川・兵庫島公園
目次

ブルベを走るコツ

最初に、ブルベのような制限時間内で長距離を走る際に僕が採っている戦略というか、コツのようなものを簡単に(戦略なんておおげさなものではないが)。

  1. 休憩は最小限に
  2. コントロールポイント(以下PC)ではレシートと補給を確保したら即出発
  3. 補給は走りながら採る
  4. 踏まない・踏みすぎない

1. 休憩は最小限に

ブルベではだいたい、30km〜50kmぐらいの間にPCが設定されています。止まるたびに何かを買って、食べてからスタートなどの休憩を取っていると、PC数の乗算で時間のロスが発生します。なので、20〜30分ぐらいの大休憩をするポイントを300kmまでは1カ所、それ以上の距離では2〜3カ所決めておき、それ以外の所では

2. PCではレシートと補給を確保したら即出発

するようにしています。だいたいですが、補給はエナジージェル1つ、おにぎり1〜2個ぐらいを買い、ジャージのポケットに突っ込んだらすぐに出発。トイレ+買い物をするので、おおよそPC1つあたりのストップ時間は5分ぐらいですかね。

3. 補給は走りながら採る

PCで調達した補給は、基本的に走りながら採るようにしています。おにぎりやパンは個包装になっていれば、ビニールを破るだけで食べられますので、ハンドルから両手を離す必要がありません。もちろん、大きな国道を通るルートでは危いので固形物はなかなか取れませんので、その場合はエナジージェルを買うことが多いですね。

4. 踏まない・踏みすぎない

そんな感じで、だいたい平地は26〜30kmぐらいで巡航し、とにかく走っている時間を長くするように心がけています。もちろんこれは僕の走り方であって、「制限時間いっぱい使ってでもゴールできるように休憩を多めに取る」、「コース外でも途中に面白そうな場所があれば寄ってみる」のもまた、ブルベの楽しみ方だと思います。とにかく、自分が最も楽しくかつ目標を達成できる走り方をみつけようね、という話です!

「休憩は最小限に」、じゃあいつ休むのよ、と言われそうですが、これはズバリ走っているときに休むですね。ブルベの設定スピードは時速15km。むろんこれはグロスタイムなので、15kmで走っていたら時間切れになっちゃいますね。でも、スポーツバイクであれば、25kmぐらいはそこまで力を入れずともフツーに出てしまいます。なので、走行中はなるべく踏まず、脚と体力を温存しながら走るようにしています。「少し疲れてきたな〜」と思ったら補給を取り、もう一度身体から力が出る状態に戻す。

多摩川沿いの一般道を走り、羽村から青梅へ

さて本題。

スタートからしばらくは多摩川沿いの一般道を走り、羽村方面へ向かいます。多摩川サイクリングロードは、このブルベでは走らないように指示が出ています。まあ、スピード出したら危ないしね。
途中、甲州街道や奥多摩街道を使いながら羽村方面へ向かい、玉川上水の羽村取水堰を超えて成木街道を北上。

成木街道では、青梅・飯能方面を走る方であればポピュラーな小沢峠、山伏峠の二つを通過します。昔よくトレーニングに使っていた成木峠との分岐点を過ぎると、すぐに小沢峠がスタート。

成木峠との分岐点
成木峠との分岐点

小沢峠は、全体の斜度自体はたいしたことがないのですが、最後に長い直登が待っています。道幅の広く、車通りもそこそこあるので峠という感じはあまりないですが、登り終わるとしっかりとした碑が出迎えてくれるのがうれしいところ。

小沢峠の立派な石碑

小沢峠のダウンヒルを終えた後は、しばしの平坦の後、山伏峠のスタート。この峠も、飯能方面によく行く人はおなじみですね。比較的ノボリゴタエのある峠ですが、当日も、TTチャレンジをしている人、チームで練習している人を横目に、とにかく体力を使わないようにゆっくり登りました。たまに風景が開けるところがあるのだけれど、頂上は無機質な交通標識しかないのがちょっとさみしいな。個人的には近くの天目指峠のほうが好きかな。

R299号を使い、秩父〜小鹿野地方を走る

山伏峠を越えると、国道299号線に合流します。ルートは、299号線をひたすら走り、埼玉から群馬へと抜ける志賀坂峠越えに設定されています。

秩父市外は、有名な羊山公園の芝桜が満開の時期ということもあり、大渋滞が発生していました。途中には、秩父神社前も通過。

秩父の観光名所でもある秩父神社前を通過
秩父の観光名所でもある秩父神社前を通過

飯能〜秩父では、交通量が多いだけではなく、セメントなどの生産地であることも関連してか大トラもバンバン走っているので、国道299号は比較的凶悪な道。しかし、秩父の市街を抜け、小鹿野町に入ると、そこはもう別風景。国道とはいえ、そこまで交通量は多くなく、非常に走りやすい道に変わりますね。

小鹿野町あたりでは、国道299号線も走りやすい道に
小鹿野町あたりでは、国道299号線も走りやすい道に

志賀坂峠を越え、群馬県に

国道299号線をひたすら行くと、埼玉と群馬の県境となる志賀坂峠へとつながります。

この峠、初めて走りましたが、かなり走りがいの峠でした。斜度としてはおそらく5〜6%がほとんどで、きつくても10%未満(だと思う)。ただ、峠の区間だけではなく、峠に入る前から徐々に標高が上がっていくので、299号線をひたすら走ると、柳沢峠のような長〜いヒルクライムを楽しめます。トレーニングにはすごくいい峠かな。途中には自分が走ってきた道を上から見渡せるので、「おー、こんなところまで上ってきたかぁ」といった感慨にも浸れます。逆に言えば、走っているときに「あそこまで登るのか…」と心を折りにくる峠でもあるので、そういうタイプの峠が嫌いな人は避けてください(笑)。

今まで来た道を見渡せる志賀坂峠

もちろん最初に書いたとおり、踏みたい衝動を抑えながら、とにかくゆっくりと登りました。
峠のピークに着くと、ランドナーの方々がお弁当を広げて食べていました。ああいう自転車旅の楽しみ方も、すごくいいですね。

峠のピークにある「志賀坂トンネル」
峠のピークにある「志賀坂トンネル」

志賀坂トンネルを越えると、そこはもう群馬県です。
群馬に入ると、もうひとつ少し長めの登りがありましたが、特に峠の名前はついていませんでした。湯ノ沢トンネル内にピークをむかえるこの登を終えると、このコースの大きな登りはほぼ終了です。

道の駅オアシスなんもくで通過チェック

湯ノ沢トンネルを抜けると、群馬県下仁田町方面へと続く長い長いダウンヒル区間。こういう区間ではペダルを回さずに、しっかりと休みつつ距離を稼ぎます。
ちなみに、真冬のブルベだと、こういうダウンヒルでも空転するぎりぎりのところまでギアを上げ、脚を回すようにしておくと、体温の維持が楽になりますね。

通過チェックポイントになっていた「道の駅オアシスなんもく」がちょうど折り返し地点。ここで30分ほどの大休憩を取りました。まだおにぎりとジェルが1つずつ余っていたので、おいしそうなソフトクリームとコーラで糖分を補給。

道の駅オアシスなんもくで通過チェック&大休憩

国道254号〜140号、県道を使い埼玉を周遊、青梅を経て多摩川沿いに帰還

オアシスなんもくを過ぎると、長い長い下り基調の平坦道を走り、国道254号線を使って東進します。ネギで有名な下仁田、富岡製糸場で有名な富岡を過ぎ、藤岡を超えて埼玉県に入った後は、国道140号線にベースを移し、埼玉県内(児玉町、こちらもネギで有名な深谷市など)を通過。このあたりは、飯能方面にルートを引くと、帰り道としてよく使う道が多く組み込まれていたので、個人的には走っていて安心感がありました(ので、ほとんど写真を撮らなかった)。が、その一方で交通量が増えるので、走行には注意が必要ですね。ブルベにはこういう交通量の多い区間がだいたいあるので、そういう場合は巡航速度が必然的に落ちますので、脚を休めながら走るようにしています(信号ストップしても、再スタートで踏みすぎない、などなど)。

ほんとうにどうでもいいことなんですが、国道140号線は、おにぎりがやたらと色落ちしているものが多かったなあ。

国道140号線の、びみょうなおにぎり
国道140号線の、びみょうなおにぎり

200km地点のPCを過ぎると、いよいよ夜間走行に。が、前述の通り交通量がそれなりにある道なので、前よりも後ろから追突されないように走ることが大切ですね。

その後は大きめの県道をつないで埼玉県の各市町村を回りながら、青梅〜新奥多摩街道を経て多摩川沿いに帰還します。このあたりの東京都内のルートは行きでも通る区間でした。

多摩川沿いは、信号も少なく交通量もあまりなかったのに加え、脚がまだ大分残っていたので、下ハンを握って30〜35kmぐらいで巡航し、気持ちよく走ることができました。

そしてゴールとなるコンビニに到着。レシートをゲットした時間は22:16、7:00スタートだったのでグロス15時間16分、グロス速度19.6km、ネット速度23kmほどで完走しました。

まとめ

300kmの制限時間は20時間。今回のように7:00スタートだと、翌日の午前3:00が制限時間です。つまり、夜間走行はほぼほぼあるが、オーバーナイトにはならない、ということ。そのためか、心理的なハードルは個人的にはかなり低いです(気楽に参加を検討できる)。今回走って改めて思ったのは、ブルベは暖かくなるだけでだいぶ楽になるということ。

前回300kmを走ったときは真冬の1月。雨こそ降りませんでしたが、途中雪が吹雪いたり、終始冷たい風にさらされることでかなり体力を消耗しました。季節が暖かくなると、そこまで寒さ対策を必要としなくなるので、荷物が軽くなるし、そもそも体温を維持しようとすることで体力を消耗することがなくなるんですね。

これからブルベをはじめようとする人には、まずは4〜6月あたりに開催されるブルベに参加してみるとよいかもしれませんね。今回のブルベに参加した際の、ウェアなどの装備は、また別のエントリーで紹介するようにします。

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