[ブルベ] 2022BRM514西東京400km富士大回り・無事完走!

去る5月14日にAJ西東京主催で行われたブルベ、2022BRM514西東京400km富士大回りに出走し、無事完走しました。オーバーナイトになることが確実な上に、仮眠を取るほど時間的な余裕を作りづらい400kmは、個人的にはブルベの中では最も難しい距離だと思っています。

目次

2度目の400kmのスタートはまた雨、しかもスタート前にトラブル発生

スタート時点の東京都町田市・根岸からさわ公園。天候はあいにくの雨、それもけっこう本降り (涙)。自宅から30kmほどの距離があるため、車でスタート地点まで向かいましたが、まあ降るわ降るわ。「やまないかな〜」と思いながら車を走らせていましたが、ぜんぜん止む気配なしでした。

スタート地点そばに車を止め、雨対策のジャケットなどをサドルバッグから取り出し車の中で準備をしていたところ、トラブルが発生。久しぶりに使うヴェロトーゼ (VELOTOZE)のシューズカバーが、ぴったりくっついてしまって剥がれない…。ヴェロトーゼ、よくあるネオプレン製のものではなく、ゴムでできたシューズカバーなので防水性は抜群、かつかさばらない。が、ゴム製ゆえお手入れが大変なんですな。

悪戦苦闘しながらシューズカバーどうしを剥がしましたが、いざ着用という時点で無理矢理引っ張ったところ、がっつり裂けてしまいました(涙)。

しゃあない、午後から雨は止むっぽいので、シューズがぐちょぐちょになったとしても最終的に乾くだろうと諦めました。

からさわ公園に着いた後は、受付を済ませ、コースの注意点などのブリーフィングを聞き、車検を受けていざスタート。

雨、がっつり降っていました
雨、がっつり降っていました

ちなみに、今回の装備は、以前のエントリで紹介した300kmの装備に加えて、ハンドルバー周りにステムバッグを追加しました。PCでの休憩は最小限にしたいので、買った補給を入れておいて、食べながら走るためのフードストレージとして使う予定です。ちなみに買ったのはCHROMEのステムバッグ、DOUBLETRACK FEED BAG 1.5Lです。完全防水はうたっていないものの、かなりの雨に降られましたが中身はまったく濡れておらず、なかなかの防水性でした(ただし、ドローコードの蓋なので、位置だけ注意しないと浸水しちゃうかも)。

ハンドルの左側にCHROMEのステムバッグを装備

相模原、城山エリアから道志みちを走り山中湖・河口湖へ

スタート直後に神奈川県相模原市に入り、市街地を抜けて城山湖方面へ。城山エリアは、細かいアップダウンが多く、真面目に走るとけっこう足を削られてしまいます。が、今回は長距離ブルベなので、とにかく踏まないように最小限の力で最大のスピードを得られるように走ります。コースでは新小倉橋を通りましたが、あのあたりに行く場合は旧小倉橋を通ったほうがいろいろと景色を楽しめるかも。

雨の新小倉橋を通行
雨の新小倉橋を通行

その後は国道413号に合流し、東京オリンピックのコースとしても有名になった道志みちへ。道志みちに入ると住宅もまばら。朝早いこともあり、車の通行量も少なくとても走りやすい。以前来たときはけっこう車が多かった印象があったのだけれど。

風景も山岳っぽい感じになる道志みち

道の駅道志を越えると、いよいよ本格的な山岳区間。渓谷エリアということもあり、交通量が少ないと国道ながらなかなかの自然を感じられるエリアですね。

みちのすぐ下を道志川が流れる

本格的な山岳区間とはいえ、斜度は瞬間的に10度を超えるところがあるかどうかというプロファイルで、平均的に5度〜8度くらいでまとまっている感じ。比較的ペースで登りやすい道ですね。ただ距離は長く、相模原から山頂まで走ると、およそ50kmずうっと登っている感じですので、やはりペースには注意したい。

雨の中を淡々とペダルを回していると、見えてきました、山頂である山伏峠を示す、山伏トンネル。

道志みちの山頂、山伏峠にある山伏トンネル
道志みちの山頂、山伏峠にある山伏トンネル

山頂付近には、オリンピックのコースになったことを説明する看板が。走っている途中にも、ちょいちょいオリンピック関連の看板やモニュメントが点在していましたので、それをみにいくためにも一度走ってみてもよいかもしれませんね。

山伏峠にあるオリンピックモニュメント
山伏峠にあるオリンピックモニュメント

山伏トンネルを抜けると、山中湖畔に向けてしばらくのダウンヒル区間。気持ちよい区間ですが、もともとあまり路面がよくない上に雨のため、気をつけて下りました。ダウンヒル区間を終えると、山中湖エリアに突入。

山伏峠〜山中湖のダウンヒルは路面に要注意

ここからコースは山中湖南側を半周し忍野八海を通過、最初のPCがある河口湖へ。リゾート地でもある山中湖は車も観光客も多いため、注意しながら走ります。このころには、雨も少しずつ小降りに、上空の雲は動きも速く、ちょいちょい富士山が顔を見せてくれました。

雲が流れて、ちょいちょい富士山が顔を出す

んー、山中湖は北側の方が景色がいいかなあ。南側を時計回りだとあまり山中湖自体が見えないコースになってしまいますね。忍野八海を抜けると、富士吉田エリアに。このあたりは富士ヒルのスタート地点に近く、出場したことがある人にとってはなじみのある場所ですね。

信号には富士山のモニュメントが。

信号に富士山が
信号に富士山が

そうこうしているうちに、最初のPCである河口湖のコンビニに到着。ここまでほぼほぼ登りが中心且つ雨ということで、グロスの速度は20km/1時間を切っていましたが、まあそこは想像通り。雨は「すっかり」という感じではないものの止んでおり、これから好転していくことが予想されたのでレインジャケットを脱いでサドルバッグにしまいました。PCのコンビニからも、まだ冠雪した富士山がよく見えました。

PCから望む富士山
PCから望む富士山

富士五湖を巡ったあと北上、南アルプスへ

PC1のあとは、河口湖を少しだけかすった後、西湖方面へ。記憶している限り、西湖に来るのは初めてでした。大きさとしては山中湖、河口湖に譲りますが、西湖も比較的立派な湖という印象。

人生初めての西湖へ
人生初めての西湖へ

県道710号線を通り北側をなめるように進み、そのまま「湖北ビューライン」と言われる県道21号線を通って精進湖方面へ。このころから曇天の間から少しずつ太陽がのぞくようになっていました。湖北ビューラインは緑に囲まれて、走っていてすごく気持ちいい道でした。湖北ビューラインを通り抜けると、国道138号線と合流。

少し太陽が降り注ぐ中、湖北ビューラインから国道138号線に合流
少し太陽が降り注ぐ中、湖北ビューラインから国道138号線に合流

精進湖をほんの少しかすめた後、本栖湖へ。これでいちおう、富士5湖を全部巡ったことになります。本栖湖も(おそらく)人生初。本栖湖南岸は、他の湖と違い溶岩質のボコボコした湖岸が印象的でした。富士山噴火の結果なのかなあ。

溶岩質の湖岸を見つつ、きれいな富士山を拝む
溶岩質の湖岸を見つつ、きれいな富士山を拝む

途中の本栖湖展望公園、絶景富士山ポイントで記念写真をパチリ。

本栖湖展望公園で富士山を展望
本栖湖展望公園で富士山を展望

本栖湖を通り過ぎた後は、南アルプス市方面に長い長いダウンヒル。本栖みちと呼ばれる国道300号をひたすら降ったら、JR身延線沿いに北上。富士川を渡ったら国道52号でさらに北上。この国道52号が鬼門。ひたすら直線で信号も多く、平坦に見えるのになかなかスピードが出ない。「だいぶ足削られているなぁ」と思いながら走っていたのですが、よくよくみると2〜3%ほどで微妙に登っている。交通量も多いし、若干辟易しました…。途中、川を越える橋なども地味に足に来る、いやしんどかった。

国道52号・釜無川と坪川を一気に超える陸橋を通過
国道52号・釜無川と坪川を一気に超える陸橋を通過

中部横断自動車道沿いに北上する国道52号、とにかくしんどかった。とはいえ、ゾンビモードでひたすらペダルを回していれば、なんとか超えられるのが自転車のいいところ。無事、PC2である南アルプス街道沿いのコンビニに到着。

見どころ「ループ橋」を超えて富士川を下る

PC2のあとは、このブルベコースの見所でもある桃花橋 (ループ橋)へ。築山エリアをひたすらのぼり、桃源橋公園展望台を超えたらご褒美のスタート。ここまでの登ってきた市街地が一望できる、ジェットコースターのような下りです。

桃花橋(ループ橋)上からの眺め
桃花橋(ループ橋)上からの眺め

気持ちよく下った後に振り返ってみると、けっこうな景観でした。すごい人工構造物な感じ。

桃花橋(ループ橋)下からの眺め
桃花橋(ループ橋)下からの眺め

プロファイルを見る限り、この後の富士川くだりは下り基調になっています。ので、ボーナスタイムかと期待していたのだけれど、これが大きな間違い。昼を過ぎてからすこしずつ南風が出てきて、富士川くだりに突入する頃にはけっこうな向かい風に。下り基調による重力アシストよりも、向かい風による抵抗のほうが強く、結局踏まないと進まない(涙)。

向かい風と必死に戦っていると、少しずつ日も傾いてきました。ここまで、山梨県の身延町を進んでいました。身延町といえば、人気アニメ「ゆるキャン△」の舞台になった街ですが、ここまでまったくゆるキャン△臭なしでした。が、駅前にようやく発見。あまり詳しくないのですが、子ども曰くキャンプ好きなキャラクターが載っているバイクとのこと。

ゆるキャン△バイク
ゆるキャン△バイク

山梨県身延町、南部町をひたすら風邪と闘いながら走っていると、とある上り坂の途中でAJ西東京のスタッフと迎合。この先のPCのある伊東のエリアで、道が土砂崩れで通行止めになっていたとのこと。今は片側通行で通れるようになっているそうですが、気をつけてと声をかけていただきました。ついでに身延町の銘菓「みのぶまんじゅう」を2個もいただきました。薄皮のまんじゅうで疲れた身体に糖分が染み渡る、うまうま。

みのぶまんじゅう
みのぶまんじゅう

ひたすら風と闘いながらペダルを回していると、ついに静岡との県境を越え富士宮市に突入。芝川エリアで無事PC3のコンビニに到着。

ついに静岡県に突入

日も暮れた中、沼津から伊豆半島を横断し、伊東へ

富士宮市を走行中、面白いものをみつけました。観覧車です。家には帰って調べると、道の駅富士宮楽座にある観覧車とのこと。アトラクションのある道の駅なんて珍しいね。

道の駅富士宮楽座にある観覧車

富士宮市、富士市を抜けるともうすっかり日も暮れ、夜間走行に突入。沼津では、海岸沿いを走っているのにもかかわらず、まっくらで海を楽しむことはできませんでした。

沼津港周辺を走る

静岡県内の山場はやはり、修善寺から伊東に抜ける登りでした。日も落ち、街灯もない道を、自転車のライトだけを頼りにヒルクライム。この真っ暗闇クライムとダウンヒルが、オーバーナイトブルベの醍醐味でもあります。とはいえ危ないのでペースは落とし、安全走行を心がけます。

真っ暗闇クライム&ダウンヒルはオーバーナイトブルベの醍醐味

修善寺から伊東までのくだりを終えると、PC4のコンビニに到着。この時点でおよそ300kmを走破、あと100kmでゴール!

残り 100kmは、伊東から熱海、小田原の海外線から藤沢で北上、ゴールへ!

ここからはすいません、夜だったのでなかなか写真を撮る機会もなく、ほぼテキストのみでのご報告になります。

伊東に出た後は、海岸沿いの国道135号線を小田原まで北上した後、国道1号から茅ヶ崎・藤沢エリアへ向かいます。135号線は海岸線を走るとはいえ、けっこうなアップダウンがあります。300km以上を走り、だいぶ身体も疲れているところ。交通量もそこそこ多いので、とにかくゆっくり安全に進みました。

伊東を超えた熱海エリアには、RCCの年末恒例ライドでほぼ毎年来ているエリアになるため、少しほっとした気分になります。いつものRCCライドのゴール地点であるお宮と松像でぱしゃり。

お宮と松
お宮と松

小田原を抜けて1号線に入ると、またもや苦行の時間、向かい風タイムです。南風だったはずなのに、神奈川県に入ってから東風に変わっていた。う〜む、最後の試練か。

向かい風の時は、フロントをインナーに落とし回転を多めで進むようにしています。遮るもののない湘南大橋(トラスコ湘南大橋)はきつかったな。その後「鉄砲道」と名のついた道路で藤沢方面に向かい、最後のPC5のコンビニに到着。時間は午前2時20分。370km通過でした。

370km地点・ゴールまであと少し

藤沢以降は進路を北に取り、相模原方面に向かっていきます。苦行の時間は終わりかと思いきや、なぜかまたもや向かい風。そして信号峠と登り基調という最後の試練です。もうここまでくると、思いっきり分でも無駄なので、とにかく心を落ち着けてゆっくりペダルを回しました。

ゴール地点である相模原市のコンビニに着いたのは午前4時30頃。総走行時間21時間半ほどで400kmを無事完走しました。

AJ西東京のゴール受付は、恒例の今野製作所。というとあまりなじみがないかもしれませんが、有名なフレームビルダーであるケルビムといえばわかる方も多いかもしれません。無事、レシートを確認してもらいブルベカードを提出、メダルもゲットしました。

今回のライドログ

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