2022年のゴールデンウィークライドの第2弾は、いつもの東京近郊から離れた長野・軽井沢地方を走るRCCライドに参加。集合は朝8時15分。新幹線で行こうかと思っていたのですが、新幹線乗車駅までのアクセスが微妙なためトランポ。朝4時起き・4時半出発でしたが、こういう朝の動き方もシクロクロスで慣れたもの(註:シクロクロスは、6時駐車場オープンで7時から試走なんてのがよくあるタイムスケジュールなんです。大体会場まで100km〜150kmのアクセスになるので、4時代出発がザラなのよね)。
5月の軽井沢はまだまだ寒い、ウェア選びは慎重に
上信越道の碓氷軽井沢ICを降りて、軽井沢の市街に抜けるには一つの山を越える必要があります。その名は入山峠(どっかで聞いたことのある名前だ)。もちろん車なんでどうということはないのだけれど、びっくりしたのはその気温。5月で2℃ですよ、2℃。前入りしたメンバーから「日中の寒暖差が激しい」と聞いてはいたのでそれなりの装備を持ってきたつもりですが、それにしても寒い。
- インナー:Finetrack ドライレイヤーウォーム
- ジャージ:Rapha RCC プロチームロングスリーブジャージ
- ビブショーツ: Rapha RCC プロチームビブショーツII
- ウォーマー: Rapha メリノニーウォーマー
- ジレ: Rapha RCC プロチームライトウェイトジレ
- アウター: Rapha RCC プロチームGORE-TEXレインジャケット
というウェア構成でしたが、それでもスタート時は寒いのなんの。プロチームロングスリーブジャージはマイクログリッドという特殊な生地加工で暖かい空気を閉じ込めるようにできているのだけれど、裏フリースのサーマルジャージでもよかったかも。Finetrackのドライレイヤーウォームは暖かいと同時に汗抜けは素晴らしく気に入っているインナーレイヤーなのだけれど、もう一枚ベースレイヤーを追加してもよかったかも。
出発して2km足らず、カフェ涼の音でモーニングをいただく
今日の行程は60kmほど、それにしては朝8時集合は早い。なぜかというと、モーニングをいただくこともライドの目的の一つだったから。「走らないと食べられない」のは自転車乗りの悲しい習性ですが、それをある意味打ち破るライドプランです(笑)。
市街地を少し走ったら新緑豊かな別荘地域に。またこの区間が緑豊かで、昨日までの雨が上がって空気が澄んでいて何よりも気持ちいい。
入り組んでいるので若干迷いましたが、ありました、カフェ涼の音。
登録有形文化財・建造物にも指定されていて、地元では比較的有名なカフェのようで、我々はオープン前に着いてしまいましたが、オープン直後からお客さんが来る来るわ。
この建物は宣教師アレキサンダー・クロフト・ショーが明治二十一年軽井沢に最初に建てた別荘、ショーハウスと同じ間取りであることや、 改修工事の時に壁紙やふすまの下地に明治時代の新聞が使われていたことなどからショーハウスと同じ昭和初期に宿場町として栄えた現旧軽井沢銀座から移築された建物である可能性が高く明治時代の旅籠を再利用した別荘である 「前期軽井沢バンガロー」であったと思われます。
出典:旧軽井沢Cafe 涼の音・ヒストリー
明治時代薩摩出身の総理大臣松方正義の孫、松方春子「エドウィン・ライシャワー駐日大使夫人」の所有であったことから、松方家ゆかりの別荘であったと思われます。
西暦70年代には作家の森瑤子もこの別荘で避暑や執筆活動を行いました。
その事から、とても貴重な歴史的建造物として平成二十五年七月、国の登録有形文化財に認定されました。
若干寒さにガタガタ震えている感じがあったので、身体を温める意味でもモーニングセット[A] スープをいただきました。濃厚なかぼちゃのスープがまた美味のなんの。
南進し、浅間山を見ながら新緑を走る
モーニングを美味しくいただいた後は、県道133号線を南下したのち、細かな道を通って南進します。細かなアップダウンがあり走り甲斐もそれなりにありますが、とにかく空気が澄んでいて気持ちいい。もうね、ずっと緑。
こんな道とか。
こんな石畳っぽい道とか。
進路を西に変えさらに新緑の中を走り、手打ちそば「きこり」へ
途中、軽井沢発地市庭でトイレ休憩をとりつつ、今度は田園地帯へ。このエリアは常に浅間山を視界に入れながら、快晴の日光を浴びて走るご褒美区間。
フォトジェニックな小川の脇道も走りました。
ご褒美区間を終えると、一度国道18号と合流したのち、交差点にある手打ちそばの店「きこり」で昼食をば。めっちゃ混んでましたが、せっかく来たのだから待ち時間を耐え忍び、「田舎そば」をいただきました(写真撮り忘れた…)。
まだ30kmぐらいしか走っていませんが、すでに2回目の食事。なんかものすごく罪悪感のようなものを感じましたが、まあフツーの人のポタリングってこんなものなのでしょう。僕の感覚がどっか狂ってるんだ、たぶん(笑)。
しかし軽井沢のすごいところは、国道からすぐのところでも、いきなり面白そうなグラベルがあるところ。スゥ〜っと吸い込まれそうになりましたが、そこはぐっとがまん。
お待ちかね?さあ、登りましょう!
「自転車の醍醐味は登りです!」というと、「そやっ!」とか「アホかっ!」とかいろいろな反応があるでしょうね。個人的には(早くないけど)登り好きです。
実はスタート時点から、「バーガー食べたい?」というリーダーからの唆しがありました。食べるためにはどうすればいいのか?そりゃあんた、登りましょうよ。登ってカロリー消費しましょ。
というわけで18号北側は登りエリア。そこそこの斜度を登って、バーガーに備えましょう。
登りの醍醐味はカロリー消費だけではありません。きれいな景色が見えること、これも醍醐味。きつい思いをして登った後の絶景は麻薬ですな。牧場脇の10%台後半の坂をひたすらアウター縛り+体幹でバランスをとりながら進みなんとか登坂完了。そこに待ち受ける景色、やはり素晴らしかった。
さあ、バーガーだ!
モーニングもそばも食べたのに、登ったらまた腹が減ってきた。というメンバーも多かったので、結局みんなでバーガー屋にGO!ダウンヒル、またもや別荘地の平坦道をこえて、Coffee House Shakerに到着。
ここのオススメはただのバーガーではなく、超肉肉しいバーガー。特製味噌ダレがめっちゃ美味い。もうカロリーの消費とか補給とかめんどくさい計算は忘れ、ベーコンチーズバーガーをガッツリ食べました。いやあ、美味い。
という感じで、終始ゆる〜い感じのライドでしたが、自転車が本来持つ乗る楽しさっていうのは、こういうライドの中にあるのでしょうね。こういうライドに「消費カロリが…」とか「摂取カロリーが…」なんていうのは野暮ってもんですよ。
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